輸入盤-ダンス・エレクトロニカ-音楽 : Portishead

Portishead

¥ 970

  1. Cowboys
  2. All Mine
  3. Undenied
  4. Half Day Closing
  5. Over
  6. Humming
  7. Mourning Air
  8. Seven Months
  9. Only You
  10. Elysium
  11. Western Eyes

   1994年のデビュー作『Dummy』でポーティスヘッドは、ターンテーブルをベースにしたソウルの名曲を作り上げたが、サウンドをあまりに徹底的に特徴づけたために模倣者を数多く生んでしまった。では続く2作目はどうすればいい? 答えはいたって単純だ――元々のスタイルにさらに磨きをかければいい。    このセルフタイトルの2作目では、陰鬱な緊迫感、ロマンチックな宿命論への傾倒といったデビュー作を特別なアルバムにしていた要素が、すべてグレードアップされた。ポーティスヘッドの音楽の多くは、映画的なセンスで構成されている。現に本作の多くのトラックは、1960年代中期の実存主義的なスパイ映画のBGMのように聞こえる。だが結局のところ彼らの最大の強みは、シンガーのベス・ギボンズにある。ギボンズのヴォーカルは怒り(「Cowboys」)からわびしさ(「Mourning Air」)まで、あふれる喜び(「All Mine」)から倦怠感(「Only You」)までを自在に歌い分け、そのすべてがバンドの意欲的で開放的なアレンジにぴったりはまっている。本作は荘厳でありながら酔いどれた、何度となく震撼させられる傑作だ。(Andrew McGuire, Amazon.co.uk)

Only You - 1997年9月30日リリース。彼等の2nd。ベス・ギボンズのボーカルが変幻自在であらゆる感情をコントロールして歌にしている感じだ。その中でなんと言っても好きなのが『Only You』の倦怠感だ。この曲はクリス・カニンガムがPVを手がけていて、DIRECTORS LABEL クリス・カニンガムBEST SELECTIONの中でその素晴らしい作品を観ることが出来る。クリス・カニンガムという人は相手が大物だからビデオを撮るというひとではない。相手が本物でないとビデオを撮らない人間なのだ。その彼がこの曲のPVを撮りたいといったのも頷ける。モノトーンの中に重力が10倍になったような動きで靴紐や髪の毛が動く。そんなPVである。彼等のファンは是非観て欲しい。

抑えた表現の中に強烈な説得力がある - 乱暴な言い方を許してもらえるなら、このアルバムは、「ただっぴろい空間にシンプルなリフと単調なリズム、それに絞り出すようなボーカル。それがえんえん続く。」ただそれだけ。ただそれだけなのに、驚くほど強烈な説得力を放っている。バックはエフェクトを多用した加工された音なのに、表情豊かなボーカルに負けない説得力をもって歌を受け止める。一見どこにでもある音のようだが、独特の世界観があって内省的な力を感じます。1度ハマると1日1度は聴かずにはいられなくなる。聞き手の好き嫌いがハッキリ出る作風なので万人向けではないかもしれませんが、もし聴いたことがないのなら1度聴いてみる価値はあると思います。個人的には最高のアルバムでした。

揺るぎ無く深遠なる深い音世界 - 音楽におけるブレイクビーツが発明されてから今まで様々な実験が繰り返し行われている訳だが…そのサウンド面での深み(もしくは甘美な独特の苦味とも言えるであろう質感)について独創的な個性を持ち且つ楽曲としても評価されたグループやユニットがどれだけ居ただろう?出音一発目から臭気を放つポーティスヘッドのブレイクビーツはやはり説得力があり、病的なまでにボーカルやアレンジメントと煙たいサウンドプロセッシングのコンビネーションは抜群だ。そして驚くべきはエレクトロニカヒップホップやニュールーツダブが活発な進化を遂げてもなおも際立つポーティスヘッドの音世界の深さである。

音楽をきかせるための最新技術 -  ポーティスヘッドはコンピュータやDJ手法など最新技術を前面に押し出した音作りをしているバンドである。似たようなバンドはたくさんあるが、彼らの特徴はその最新技術があくまで音楽を美しく奏でるために使われていることである。ぺしゃっとしたスネアの音や、曲を切り刻むようなスクラッチ音やヒステリックに聴こえる少女性をおびた声など、計算しつくされた世界である。美しいクラシックや、前衛的なジャズをきいたあとのような充実感が得られるアルバムである。

ブリストルサウンドの新境地 - ひたすらダークなポーティスヘッドの2nd。基本的には1枚目を踏襲した作りだが、やはりこの人たちの唯一無二の世界は健在。サウンドの下敷きはクラブサウンドであるにもかかわらず、踊る要素を徹底的に排除。こんなサウンドは聞いたことがない。ボーカルの表情もぞくぞくする感じだし、異常なまでにこのサウンドとボーカルとの統一感がある。97年発表作でも古臭さは皆無。これぞプログレッシブサウンド。




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